伊勢神宮(内宮)

伊勢神宮内宮は、正式には皇大神宮(こうたいじんぐう)と呼ばれます。太陽神である天照大神(あまてらすおおみかみ)を祭神としています。
内宮は約2000年の歴史を持ち、日本で最も重要な神社の一つとされています。

五十鈴川のほとりに位置し、美しい自然に囲まれた場所にあります。境内には本殿(正殿)をはじめ、多くの社殿や建物が点在しており、神聖な雰囲気が漂っています。また、20年ごとに行われる式年遷宮(しきねんせんぐう)は、内宮の建物を新しく建て替える伝統的な行事であり、神社の継続的な維持と信仰の象徴とされています。

参拝者は、鳥居をくぐり、宇治橋を渡って境内に入ります。宇治橋は、俗界から神域へと渡る象徴的な橋とされています。境内に入ると、まず「正宮」を参拝し、その後、他の社殿や神社施設を巡るのが一般的です。

11月下旬~1月下旬の午前7時半頃(冬至を中心として前後1か月)は内宮宇治橋の大鳥居から昇る美しい日の出を望むことができます。

五十鈴川(いすずがわ)は、古くから神聖視されています。五十鈴川の名前は、「五十鈴の川の水」といった意味があり、清らかな流れが特徴です。

五十鈴川は、伊勢神宮の参拝者が手を清めるための「禊(みそぎ)」を行う場所としても利用されてきました。内宮の近くには五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらしば)という場所があり、参拝者はここで手や口を清めることができます。

川の中を覗くと小銭があることがありますが、五十鈴川に小銭を投げ入れないでください

正宮(皇大神宮)は皇室の御祖神であり、国民から総氏神のように崇められる天照大御神をお祀りします。約2000年前に御鎮座されました。

伊勢神宮では、「私幣禁断」といって、長らく天皇陛下以外のお供えは許されませんでした。そのため内宮・外宮には賽銭箱がないそうです。
拝礼は、「二拝二拍手一拝」にて。
内宮でも外宮でも、個人的なお願いごとは控え、感謝の気持ちを神様に伝えましょう。

荒祭宮(あらまつりのみや)は境内別宮になります。 
祭神は天照坐皇大御神荒御魂(あまてらしますすめおおみかみのあらみたま)

風日祈宮かざひのみのみや)は雨を司る神をお祀りする別宮になります。農耕の安全と豊作が祈られています。外宮の風宮と同じ御祭神が祀られています。

大山祇(おおやまつみ)神社・子安(こやす)神社は共に内宮の所管社です。子安神社は地元の方から安産、子授けの神として崇敬を集めます。

多くの行事が行われています

国の平安と国民の幸福を祈って行われる四季折々の神事と催し物があります。
六月の月次祭、十月の神嘗祭、十二月の月次祭を「三節祭」と呼ばれ、神宮の最も由緒深い祭典です。 これに、二月の祈年祭、十一月の新嘗祭を加えて五大祭と言うそうです。
伊勢神宮朔日参り、朔日餅

式年遷宮

伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)とは、伊勢神宮において20年に一度行われる大規模な儀式および建築物の再建を指します。飛鳥時代の持統天皇の時代(7世紀)に始まりました。それ以来、一度も途切れることなく続けられています。

直近の式年遷宮は、2013年(平成25年)に行われました。この時には、内宮と外宮の両方の社殿が新しく建てられ、多くの人々が参拝に訪れました。次回の式年遷宮は2033年に予定されています。

▶︎式年遷宮の内容

  1. 新しい社殿の建設: 内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)の両方において、新しい社殿が建設されます。新しい社殿は、既存の社殿の隣に建てられます。
  2. 神宝の製作: 式年遷宮の一環として、新しい神宝(神が用いる器具や装飾品)が製作されます。
  3. 遷御の儀: 新しい社殿が完成すると、神様が旧社殿から新社殿に遷る「遷御の儀(せんぎょのぎ)」が行われます。

伊勢神宮朔日参り(1日参り)

御朱印

内宮神域内の神楽殿授与所にて御朱印をいただくことができます。
初穂料(御朱印代)は300円です。

授与時間/6時~17時(1~4月・9月は18時、5~8月は19時)
授与所/神楽殿授与所

伊勢神宮(内宮)

所在地三重県伊勢市宇治館町1 
営業時間(1月・2月・3月・4月・9月)午前5時~午後6時
(5月・6月・7月・8月)午前5時~午後7時
(10月・11月・12月)午前5時~午後5時
Websitehttp://www.isejingu.or.jp/

別宮の瀧原宮

内宮・外宮参拝の後は、 美しい自然に包まれる「瀧原宮」(たきはらのみや)にも足を伸ばしてはいかがでしょうか?
別宮である「瀧原宮」と「瀧原竝宮」(たきはらのならびのみや)が敷地内に並立しています。
御祭神は、ともに天照坐皇大御神御魂(あまてらしますすめおおみかみのみたま)です。

参拝順が書かれている案内板通りに瀧原宮から瀧原竝宮を参ります。

続けて若宮神社、長由介(ながゆけ)神社です

敷地内に「ねじれ杉」があります。
瀧原宮は長野県の分杭峠と同じくゼロ磁場とも言われています。その影響で木の皮がねじれているとも言われています。

皇大神宮別宮 瀧原宮

所在地三重県度会郡大紀町滝原872 
Websitehttp://www.isejingu.or.jp/