伊勢名物 赤福の朔日餅
朔日餅は、古くから伊勢に伝わる「朔日参り(ついたちまいり)」という風習に由来しています。これは毎月1日の早朝に伊勢神宮へ参拝し、無事に過ごせた一か月への感謝と、新しい月の無事を祈る習わしです。この風習にちなんで、その月ならではの素材や季節感を大切にした赤福の和菓子が「朔日餅」です。
朔日餅は正月を除く2月から12月まで、毎月内容が異なり、四季折々の風情を楽しめるのが特徴です。いずれも見た目に美しく、その月の風物詩として親しまれています。販売は毎月1日のみで、早朝から多くの人が列を作るほどの人気を誇ります。伊勢の文化と季節の移ろいを感じられる特別な和菓子として、観光客だけでなく地元の人々にも親しまれ、毎月の楽しみのひとつとなっています。
2月「立春大吉餅」
一年の邪気を打ち払う豆大福
つぶ餡と黒大豆を包んだ餅生地と、こし餡と大豆を包んだ餅生地にきな粉をまぶした二種類の豆大福です。立春は暦の上で春が始まる日とされ、古くから無病息災や招福を願う大切な節目とされてきました。やさしい甘さと素朴な味わいは、まだ寒さの残る伊勢の朝にぴったり。節分や立春の縁起を感じながら味わえる一品として、多くの参拝客に親しまれています。

3月「よもぎ餅」
よもぎ餅は、上巳の節句に合わせ、香り高いよもぎをたっぷり練り込んだ餅生地で、やさしい甘さのつぶ餡を包み込んでいます。口に入れた瞬間に広がるよもぎの爽やかな香りと鮮やかな緑色は、まるで春の野山を感じさせるような味わいです。昔からよもぎは邪気を払う縁起物として親しまれ、健康や無病息災を願う意味も込められています。

4月「さくら餅」
やわらかな餅生地を香り豊かな桜葉で包み、上品な甘さの餡を合わせた、春らしい味わいが魅力です。口に入れた瞬間、桜葉のほんのりとした塩味と優しい香りが広がり、春の風景を感じさせてくれます。季節限定ならではの華やかさがあり、見た目にも美しい一品です。春の伊勢路を感じながら味わう桜もちは、心までやさしく包み込んでくれるような特別なお餅です。

5月「かしわ餅」
かしわ餅は、端午の節句に合わせて登場する5月限定の朔日餅です。昔からかしわの葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家系が絶えない縁起物」とされ、子々孫々の繁栄や家族の幸せを願う意味が込められています。やわらかな餅の中には上品な甘さのこし餡が包まれ、香り豊かな柏葉が初夏らしい風味を添えています。また、柏葉がまるで柏手を打つ姿にも見えることから、神様への感謝や祈りの気持ちも表現されています。爽やかな香りと優しい甘さが調和した味わいは、初夏の伊勢を感じさせる特別な一品。伊勢神宮の朔日参りとともに、多くの人々に親しまれている季節限定のお餅です。

6月「麦手餅」
麦手餅は、麦秋の季節に実る麦への感謝の気持ちを込めた6月限定の朔日餅です。もち麦粉を練り込んだやわらかな餅生地で、コクのある黒糖味の餡を包み込み、仕上げに香ばしい麦粉をたっぷりまぶしています。口に入れると、麦の素朴な香りと黒糖のやさしい甘さが広がり、どこか懐かしさを感じる味わいです。古くから麦は人々の暮らしを支える大切な作物として親しまれ、豊作への感謝や実りへの願いが込められてきました。初夏の伊勢路を感じながら味わう麦手餅は、季節の移ろいを楽しめる特別な一品。

7月「笹わらび餅」
笹わらび餅は、七夕の季節に合わせて登場する7月限定の朔日餅です。なめらかなわらび餅の中に上品な甘さのこし餡を包み込み、爽やかな香りの笹の葉で丁寧に包み上げています。笹の葉は古くから邪気を払う縁起物とされ、七夕飾りにも使われる夏の風物詩。口に入れると、ひんやりとしたわらび餅の食感と笹の香りが広がり、暑い夏にぴったりの涼やかな味わいを楽しめます。よく冷やしていただくことで、より一層爽やかな風味を感じられる季節限定の一品です。

8月「八朔粟餅」
八朔粟餅は、豊作への感謝と祈りを込めた8月限定の朔日餅です。「八朔」とは旧暦8月1日のことで、古くから伊勢では豊穣を願い伊勢神宮へ参拝する「八朔参宮」の風習が受け継がれてきました。もちもちとした粟餅には粒感を残し、素朴で香ばしい味わいが楽しめるのが特徴です。上にはコクのある黒糖味の餡が添えられ、やさしい甘さと粟の風味が絶妙に調和しています。昔ながらの素朴な味わいの中に、伊勢の季節文化や実りへの感謝が感じられる、夏ならではの特別な朔日餅です

9月「萩の餅」
萩の餅は、実りの秋への感謝を込めた9月限定の朔日餅です。昔から親しまれてきた「おはぎ」を、秋の七草のひとつである萩の花に見立てて作られています。やわらかな餅を包む小豆の粒は、まるで可憐に咲く萩の花のように美しく、見た目にも秋の風情を感じさせてくれます。上品な甘さの小豆餡とやさしい餅の味わいは、どこか懐かしく心温まる美味しさ。秋は収穫の季節でもあり、自然の恵みに感謝する気持ちも込められています。

10月「栗餅」
栗餅は、重陽の節句にちなみ秋の実りを感じられる10月限定の朔日餅です。もち米の食感をほどよく残したやわらかな生地で、風味豊かな栗餡を包み込み、上には艶やかな栗の甘露煮を添えています。口に入れると、栗のやさしい甘さとほっくりとした味わいが広がり、秋ならではの贅沢な美味しさを楽しめます。重陽の節句は長寿や健康を願う大切な行事とされ、実りの季節を祝う意味も込められています。

11月「ゑびす餅」(えびす餅)
ゑびす餅は、商売繁盛や開運招福への願いを込めた11月限定の朔日餅です。黒糖風味のやさしい甘さのお餅は、福を招く「打ち出の小槌」に見立てられ、柚子の香りがほんのり広がる黄色いお餅は、縁起の良い小判を表現しています。黒糖のコク深い味わいと、柚子の爽やかな風味が調和し、秋から冬へ移り変わる季節にぴったりの上品な美味しさを楽しめます。11月は商売繁盛の神様「えびす様」を祀る時期としても親しまれ、多くの人が福を願います。

12月「雪餅」
雪餅は、冬の訪れと大雪の季節を感じさせる12月限定の朔日餅です。もろこし粉を練り込んだ風味豊かな餅生地で、なめらかなこし餡を包み込み、仕上げにもち粉をまぶして雪化粧した大地を表現しています。口に入れると、素朴でやさしい甘さが広がり、冬ならではの温かみを感じられる味わいです。澄んだ冬の空気に包まれる伊勢神宮の朔日参りとともに、一年の締めくくりを感じながら味わいたい季節限定のお餅です。

朔日餅は、毎月その時期ならではの素材や風習をもとに作られており、それぞれに小さな物語が込められています。例えば、新しい年の始まりを祝うものや、季節の節目を感じさせるもの、その土地に古くから伝わる行事や願いが反映されたものなど、一つひとつに意味があるのが魅力です。そのため、ただ甘いお菓子として味わうだけでなく、背景にある由来や想いに目を向けてみると、より深く楽しむことができます。
また、朔日餅を通して四季の移ろいを感じられるのも大きな特徴です。春にはやわらかな風や芽吹きを思わせる風味、夏には涼やかで軽やかな口当たり、秋には実りを感じる豊かな味わい、冬にはほっとするような温もりのある甘さといったように、月ごとに異なる表情を見せてくれます。そうした変化を楽しみながら味わうことで、日々の暮らしの中にささやかな季節感や特別なひとときを取り入れることができるでしょう。
朔日餅の購入方法
- 赤福本店早朝販売(予約不要)
- 伊勢お渡し会場予約販売(オンライン予約)
- 伊勢お渡し会場予約販売(電話予約)
- 百貨店・御在所SA上り予約販売
赤福本店早朝販売(予約不要※)
赤福本店にて、ご予約不要で当日早朝に朔日餅をお求めになる方へのご購入方法のご案内です。
購入場所:赤福本店 伊勢市宇治中之切町26番地
※「整理券(時間指定券)」が必要です
整理券(時間指定券)配布日時
販売日の前日午後5時から1日早朝(混雑がなくなるまで)
整理券(時間指定券)配布場所:赤福本店前
商品販売時間:「整理券(時間指定券)」に記載(午前4時45分から商品が完売するまで)
伊勢お渡し会場予約販売(オンライン予約)
予約期間:販売月の前月10日 午前8時から、販売予定数に達するまで
商品販売時間:予約時に決定(午前9時から午後3時)
商品引換書
販売月の前月27日にご登録されたメールアドレス宛にQRコードを送付
※届かない場合は、下記へお問い合わせください。
お客様相談室 0120-081-381
販売当日は、QRコード画面をご準備のうえ、ご予約時間内に会場にお越しください。
(駐車場入り口にてご確認させていただきます。)
伊勢お渡し会場予約販売(電話予約)
予約専用電話:TEL 0596-22-2200
予約期間:販売月の前月10日 午前8時から、販売予定数に達するまで
予約受付時間:午前8時から午後5時
商品販売時間::予約時に決定(午前9時から午後3時)
商品引換書
販売月の前月25日ごろ郵送にて「ご予約承り書(ハガキ)」を送付
※届かない場合は、下記へお問い合わせください。
お客様相談室 0120-081-381
販売当日は、「ご予約承り書(ハガキ)」をご持参のうえ、ご予約時間内に会場へお越しください。
(駐車場入り口にてご確認させていただきます。)
オンライン・電話予約の方のお渡し場所
伊勢お渡し会場(本店ではございません)
住所:伊勢市中村町225-55(中村町交差点横)
- 公共交通機関でのお越しは三重交通バス内宮前行き(徴古館経由「中村町」)下車、内宮方面へ徒歩3分
朔日餅のお渡し場所へ行くと、朔日餅以外の季節の和菓子などの販売も行われています。
予約なしで購入できます




伊勢神宮の「朔日参り(ついたちまいり)」とは、毎月1日の早朝に神社へ参拝し、無事に過ごせた1か月への感謝と、新しい月の無病息災や家内安全、商売繁盛を祈願する伊勢ならではの風習です。
古くから伊勢の人々は、月の始まりを特別な日として大切にしてきました。まだ暗いうちから参拝する人も多く、早朝の澄んだ空気の中で神宮を歩く時間は、心が清められるような特別な雰囲気があります。
また、おかげ横丁周辺では早朝営業を行う店もあり、普段とは違う静かで幻想的な伊勢の朝を楽しめるのも魅力のひとつです。最近では、旅行の目的として朔日参りを楽しむ人も増え、前日に伊勢志摩へ宿泊してゆっくり参拝するスタイルも人気です。
赤福餅、白黒餅の販売店舗はこちらから
朝食なしプランで伊勢神宮朔日参りへ、伊勢神宮内宮まで車で35分


